福岡市早良区曙の整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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令和7年8月23日 第405回福岡臨床整形外科医会教育研修会 講演2

東京蒲田病院 整形外科部長 冨澤 英明(とみざわ ひであき)先生に難治性 神経因性 疼痛の処方 と題しましてご講演を賜りました。
院長はその司会をしました。

内容
1)鎮痛での生薬 麻黄と附子の使う基本的考え方
 麻黄: 炎症、急性期、表層(皮膚、皮下、間接滑膜、筋膜)の痛み
 附子: 阻血、慢性期、深部(腱、腱付着部、関節周囲組織、骨膜)の痛
 冷えを伴う神経痛 拘縮痛には桂枝加朮附湯18

2)老化
 下肢の老化 歩行困難 腰部脊柱管狭窄症には八味地黄丸7
 むくみあれば牛車腎気丸107

3)瘀血
 軟部組織のうっ血には桂枝茯苓丸25(打撲病名あり) か 桂枝茯苓丸加薏苡仁湯125
 肉離れには麻杏薏甘湯78+桂枝茯苓丸25
 骨組織には治打撲一方89
 特発性膝関節骨壊死、骨端症にも効く

4)血虚
 長引く関節痛(血虚+炎症)
 慢性の筋肉 腱の痛み には薏苡仁湯52+桂枝茯苓丸加薏苡仁湯125(慢性の膝変形性関節症)
 (急性期は麻杏薏甘湯78)
 慢性痛 血行不良でドス黒い、ふろでよくなる、糖尿病がある人には疎経活血湯53

5)気の異常には
 桂皮 柴胡の入った漢方使います
   肩凝りストレス=加味逍遙散24+葛根湯
   神経障害性疼痛の慢性化、心因性疼痛 精神神経症状には 加味逍遙散24または抑肝散54
   高齢者のいらいらには抑肝散54